【大人の筆ペン講座vol.62】おはようございます!先日、命名書の代筆依頼をされたお客様が受け取りにいらっしゃいました
今回はお持込いただいた用紙にご希望のレイアウト&字体で書かせていただきました
喜んでいただけてよかったです
さて今日の大人のペン字講座・ひらがな編は、かなの歴史を少し書きたいと思います!
奈良〜平安時代にかけての日本は中国に学び文字・書法・漢文を自国のものとし、公式の文章や学問は全て漢文・漢詩で書かれていました。
その一方で、私的な文書では日本語にそのまま漢字の音を借りて表記する方法を
編み出していました。これが「万葉仮名」というものです。(この中にも「音仮名」「訓仮名」があります)
この二重生活が大変で、平安時代初期には公文書では「草仮名」(草書体の万葉仮名)が使われるようになります。この辺りに書かれたのが小野道風の「秋萩帖」です。
その後、さらに速くスムースに書くために字形は極限まで簡略化され仮名は完成します。
遣唐使が廃止され、漢詩文に頼らず日本独自の和歌集をつくりたいと思った醍醐天皇の時代に『古今和歌集』が作られました。
そこで仮名が漢字と肩を並べて正式文字として認められ表舞台へ登場することとなりました
そ古今和歌集ができて100年ののち、源氏物語で有名な光源氏や紫式部、清少納言の時代がやってきます。
こんな風な流れで見て行くと「ヘーーー」の連発。日本独自のものがようやく輝き出す時代。
仮名もどんどん優美さを増していきます
今日のところはここまでとしましょう
また機会があればボソボソっと呟きます